「イヤなモノも、少し受け取る」

前回のお話で、

「欲しいモノと欲しくない

　モノがセットになっている」

という事が何となく分かりましたか？


セットである以上、

欲しいモノを手入れるためには、

欲しくないモノを受け取る必要があります。


言い方を変えると、

「欲しくないモノを

　受け取り拒否している限り、

　欲しいモノは手に入らない」

という事です。


なので答えとしては、

「欲しくないモノ」を受け取ればいいんです。


これ、どうしてかと言うと、

どんな物事にも必ず陰と陽があって、


「いい事だけ」というのは

絶対に有り得ないからなんです。


例えば、

「大好物の美味しいものを食べる」

というのは、

とっても嬉しくていい事ですが・・・

そこには「太る・お腹一杯で苦しくなる」

といった「イヤな事」が隠れています。


「大好きな人と一緒になれる」

というのはすごく素敵な事ですよね！

…でも、一緒になるということは

嫌いになったり、どちらかが亡くなったり、

どんな形であれ、

「いつか必ず別れなければいけない」

という「イヤな事」が付いてまわります。


逆に、イヤな事にもいい事が含まれます。

「遊びや恋愛もせずに勉強をする」

楽しみを捨てて時間や労力を捧げる

という「イヤな事」の代わりに、

「受験に受かれば行きたい学校にいける」

という「いい事」が手に入ります。


「難しい仕事・やりたくない仕事をする」

嫌になるような仕事でも、それをすることで

「会社での評価や給料が上る」という

「いい事」が生まれます。


このように欲しいモノと

欲しくないモノは表裏一体

必ずセットになっています。


一見「いい事」にしか見えないことも

「嫌な事」にしか見えないことも、


そこには必ず、

その反対のことが隠されています。


それでもやっぱり

「欲しいモノだけ受け取りたい」

と思ってしますよね。


そういう人は、まずは

「少しずつイヤな事も受け取る」

ようにしてみてください。


少し具体例をあげてみましょう。


人に好かれたいけど好かれない

➡嫌われる事を恐れている（嫌われたくない）


成功したいけど成功できない

➡失敗を恐れている（失敗しなくない）


親や会社で認められたいけど認められない

➡否定される事を恐れている（否定されたくない）


楽しい事ばかりしたい

➡イヤな思いをしたくない


欲しいモノが手に入らない

➡欲しくない（イヤな）モノを受け取りたくない


こんな感じでセットになっています。

これを変換すると、


人に好かれる

＝嫌う人も少しはいることを受け入れる


成功する

＝失敗する時もあることを受け入れる


親や会社に認められる

＝否定される部分もあることを受け入れる


楽しい

＝イヤな思いをする時もあることを受け入れる


欲しいモノが手に入る

＝イヤなモノを受け取る事もあることを受け入れる


このようになります。


どんな人でも、世界中の

すべての人から好かれる事はありません。


むしろ有名になれば、

必ず否定したり嫌ってくる人が現れます。


なので欲しくないモノも

時々やってくるので、

少しづつでも「受け取る」

と考える事がとても重要です。


願望が叶わない人は、

「最高の人生を送りたい」

という願望と同時に、

「イヤなモノは、一切受け取りたくない」

という極端な考えを持っています。


そんなふうに「0」か「100」ではなく、

80％楽しい体験ができれば、

20％くらいイヤな体験をしてもいい

のではないでしょうか？


こんな感覚で毎日を過ごすと、

イヤな事がやってきても

気にならなくなります。


80％楽しい事が来ることが

分かっているのですから、

「またいい事がやってくる」

と気楽に過ごせます。


でもイヤなモノを一切受け取りたくない人は、

自分にやってきたイヤな出来事の事を

いつまでも考えています。


そうすると、いい事がやってきても気づきません。


皆さんの周りにもいませんか？

20年前、30年前の事を

いつまでも恨んでいるような人・・・


たしかに相手が悪かったのかも

しれませんが、それをずっと恨んでいては

いつまでたっても楽しくなれません。


「イヤな事も時々やってくるけど、

　それがあるお陰で、

　もっといい事がたくさんやって来る」


「すごくイヤな事があったら、

　もっとすごい良い事がやってくる」


という感じで物事を

捉えられるようになると、

どんどん人生が楽しく

豊かになっていきますよ
 

ついてる！　ついてる！　つきまくり～！！